世界株指数とは?リアルタイムの見方から全世界株式インデックスの選び方までやさしく解説

世界株指数は、米国、日本、欧州、新興国など、世界中の株式市場の動きを大きくつかむための「ものさし」です。今日の世界の主要株価指数を確認したいとき、全世界株式の投資信託を選びたいとき、S&P500とオールカントリーの違いを知りたいときにも役立ちます。ただし、同じ「世界株指数」でも、対象国、銘柄数、先進国と新興国の扱い、配当込みかどうかによって中身は大きく異なります。この記事では、初心者にもわかるように、世界株指数の基本、リアルタイムチャートの見方、MSCIとFTSEの違い、投資信託やETFを選ぶ際の注意点まで整理します。

世界株指数とマーケットをイメージしたグラフ画面

この記事でわかること

  • 世界株指数とは何か
  • 世界の主要株価指数と全世界株価指数の違い
  • MSCI ACWI、MSCI World、FTSE Global All Cap、S&P500の違い
  • 世界株指数のリアルタイムチャートを見るときの注意点
  • 世界株指数に連動する投資信託・ETFを選ぶときの確認ポイント

世界株指数とは?ひとことで言えば「世界の株式市場の平均点」

世界株指数とは、複数の国や地域の株式をまとめて、株式市場全体の動きを示す指数のことです。たとえば、日本株だけを見るなら日経平均株価やTOPIX、米国株を見るならS&P500やナスダック総合指数があります。これに対して、世界株指数は日本、米国、欧州、新興国などを広く含め、世界全体の株式市場が上がっているのか、下がっているのかを確認するために使われます。

ただし、世界株指数といっても、すべての国とすべての上場企業を同じように含むわけではありません。指数ごとに、対象国、対象銘柄、時価総額の範囲、先進国と新興国の分類が決まっています。そのため、「全世界株式」と書かれていても、実際には米国株の比率が大きいもの、新興国を含むもの、先進国だけのもの、小型株まで含むものなどがあります。

世界の主要株価指数と全世界株価指数は意味が違う

「世界の主要株価指数」という言葉は、各国の代表的な指数を一覧で見るときによく使われます。たとえば、米国のNYダウやS&P500、日本の日経平均株価、ドイツのDAX、英国のFTSE100、香港のハンセン指数などを並べて見るイメージです。

一方で、「全世界株価指数」や「世界株指数」は、世界中の株式を一つの指数としてまとめたものを指すことがあります。投資信託やETFでよく使われるのは、MSCI ACWI、FTSE Global All Cap、MSCI Worldなどです。つまり、前者は「各国指数の一覧」、後者は「世界株をまとめた一つの指数」と考えるとわかりやすくなります。

世界株指数でよく出てくる代表的な指数

指数名主な特徴確認したいポイント
MSCI ACWI先進国と新興国の大型・中型株を対象にした代表的な全世界株指数新興国を含むが、小型株は基本的に含まれない
MSCI World先進国の大型・中型株を対象にした指数名前はWorldでも新興国は含まれない
FTSE Global All Cap先進国・新興国の大型株、中型株、小型株を広く対象にする指数小型株まで含む点が特徴
S&P500米国大型株を代表する指数世界株指数ではなく米国株指数

S&P500は世界的に有名な指数ですが、対象は米国企業です。世界中で事業を展開する企業が多く含まれるため、世界経済の影響を受けやすい面はありますが、指数の分類としては全世界株指数ではありません。全世界株式とS&P500を比較する際は、「世界全体に分散するのか、米国中心にするのか」という違いを意識することが大切です。

実は、世界株指数の中身を見ると「世界に分散しているつもりでも、特定の国の比率がかなり大きい」ことがあります。次ページでは、その構成国比率とMSCI・FTSEの違いを整理します。

次のページでは、オールカントリーや全世界株式を選ぶ前に知っておきたい「指数の中身」を見ていきます。