
2026年9月に構成銘柄変更|NokiaとENGIEが採用へ
STOXXは2026年9月1日、ユーロ・ストックス50の年次定期見直し結果を発表しました。
2026年9月21日の欧州市場オープンから、次の変更が有効になる予定です。
| 新規採用 | 除外 |
|---|---|
| ENGIE(フランス) | Wolters Kluwer(オランダ) |
| Nokia(フィンランド) | Volkswagen 優先株(ドイツ) |
したがって、2026年9月4日時点ではWolters KluwerとVolkswagen優先株がまだ正式な構成銘柄です。ENGIEとNokiaへの入れ替えは9月21日からである点に注意してください。
ユーロ・ストックス50はどんな業種が多い?
2026年7月31日時点のSTOXX公式ファクトシートでは、主な業種構成は次のようになっています。
| 業種 | 構成比率 |
|---|---|
| 銀行 | 19.6% |
| 資本財・産業サービス | 17.4% |
| テクノロジー | 15.3% |
| エネルギー | 7.8% |
| 保険 | 7.0% |
| 消費財・サービス | 6.6% |
| ヘルスケア | 5.2% |
| 公益 | 4.7% |
銀行のSantander、BBVA、UniCredit、BNP Paribas、Intesa Sanpaoloに加え、Siemens、Schneider Electric、Airbus、Safranなどの産業企業が大きな比率を占めています。
またASMLやSAPといった世界的テクノロジー企業、LVMHやHermèsなどの高級ブランド、AllianzやAXAなどの保険会社も含まれます。
ユーロ・ストックス50の配当利回りは?
2026年7月31日時点のSTOXX公式ファクトシートでは、ユーロ・ストックス50の配当利回りは3.4%とされています。
ただし、この数字を見るときには「指数の配当利回り」と「ETFから実際に受け取れる分配金利回り」を区別する必要があります。
ETFでは運用費用、外国税、分配方針、基準価額、為替などが関係するため、指数の配当利回りとETFの分配金利回りが一致するとは限りません。
配当込み指数と価格指数は別物
ユーロ・ストックス50には複数の指数バージョンがあります。
- 価格指数:株価の値動きを中心に反映
- グロス・リターン指数:配当を税引前で再投資した考え方
- ネット・リターン指数:一定の税引後配当を再投資した考え方
長期の運用成績を比較するときは、「価格指数」と「配当込み指数」を混ぜないことが重要です。
ユーロ・ストックス50とS&P500を比較|最大の違いは地域・銘柄数・業種
ユーロ・ストックス50とS&P500は、どちらも大型株を代表する指数ですが、中身は大きく異なります。
| 比較項目 | ユーロ・ストックス50 | S&P500 |
|---|---|---|
| 主な地域 | ユーロ圏 | 米国 |
| 構成規模 | 50銘柄 | 約500社を代表する大型株指数 |
| 代表銘柄 | ASML、Siemens、SAP、Santanderなど | NVIDIA、Apple、Microsoft、Amazonなど |
| 特徴的な業種 | 銀行・産業・テクノロジーなど | 情報技術の比率が大きい |
| 日本円投資時の主な為替要因 | ユーロ/円 | 米ドル/円 |
S&P Dow Jones Indicesの2026年8月31日時点データでは、S&P500に占める情報技術セクターは37.9%でした。
一方、ユーロ・ストックス50では銀行や産業関連企業の存在感がより大きくなっています。
なお、STOXXとS&P500では業種分類体系が異なるため、セクター比率を完全な同一条件で単純比較することはできません。
どちらが優れているとは一概にいえない
S&P500が過去の一定期間で高いリターンを記録していたとしても、それが今後も続く保証はありません。
ユーロ・ストックス50も同様です。
投資先の選択では、過去の上昇率だけではなく、地域分散、業種構成、為替リスク、企業評価、投資期間などを合わせて考える必要があります。
ユーロ・ストックス50へ日本から投資する方法
ユーロ・ストックス50という指数自体を直接購入することはできません。
個人が指数への連動を目指して投資する代表的な方法はETFです。
日本の東京証券取引所には、ユーロ・ストックス50への連動を目指すETFが上場しています。
為替ヘッジあり「2859」
| 銘柄コード | 2859 |
|---|---|
| 名称 | NEXT FUNDS ユーロ・ストックス50指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信 |
| 対象指標 | ユーロ・ストックス50指数(円建て・円ヘッジ・税引後配当込み) |
| 売買単位 | 1口 |
| 信託報酬率 | 年率0.198%(税込) |
| 総経費率 | 年率0.28%(税込・2026年9月時点公表値) |
| 分配 | 年2回 |
2026年9月2日の取引所終値は3,195円でした。
為替ヘッジなし「486A」
| 銘柄コード | 486A |
|---|---|
| 名称 | NEXT FUNDS ユーロ・ストックス50指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信 |
| 対象指標 | ユーロ・ストックス50指数(円建て・税引後配当込み) |
| 売買単位 | 1口 |
| 信託報酬率 | 年率0.198%(税込) |
| 総経費率 | 年率0.49%(税込・2026年9月時点公表値) |
| 上場日 | 2025年12月17日 |
2026年9月1日の取引所終値は2,275円でした。
ETF価格、分配金利回り、純資産総額などは日々変化するため、購入時には最新情報を確認してください。
為替ヘッジあり・なしは何が違う?
日本円から欧州株へ投資すると、株価だけでなくユーロと円の為替変動も影響します。
為替ヘッジなし
ユーロ高・円安になれば、円換算の資産価値を押し上げる要因になります。反対にユーロ安・円高になると、欧州株が上昇していても円換算の収益が抑えられる場合があります。
為替ヘッジあり
為替変動による影響を軽減することを目指します。
ただし、為替ヘッジによって為替リスクを完全にゼロにできるわけではなく、ヘッジにはコストも関係します。日本とユーロ圏の金利差などによってヘッジコストが変動する可能性があります。
海外上場のユーロ・ストックス50 ETFもある
海外市場にもユーロ・ストックス50を対象とするETFがあります。
代表例として、米国NYSE Arcaに上場するState Street SPDR EURO STOXX 50 ETF(FEZ)や、欧州で取引されるiShares Core EURO STOXX 50 UCITS ETFなどがあります。
ただし、海外ETFは証券会社によって取り扱いの有無が異なり、取引手数料や為替交換費用、税務上の取扱いなども国内ETFとは異なる場合があります。
ETFだけでなく、機関投資家にも利用されるのがユーロ・ストックス50先物です。1ポイント動くだけで損益が大きく変わるため、現物ETFとは仕組みが大きく違います。先物の具体的な契約条件と2026年後半の見通しは次ページで確認します。





