
RSIが低い銘柄を見ると、「売られすぎなら反発するのでは」と感じるかもしれません。たしかにRSIは、株価の過熱感を確認するうえで便利なテクニカル指標です。ただし、RSI20以下や30以下という数字だけで買い判断をすると、下落トレンドに巻き込まれる可能性もあります。この記事では、RSIとは何か、低RSI銘柄をどう見ればよいか、PBRなど他の指標と組み合わせる考え方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- RSIとは何を示す指標なのか
- RSI20以下・30以下の銘柄を見るときの注意点
- 低RSI銘柄をスクリーニングする基本手順
- PBRの低い銘柄と組み合わせて見る考え方
- RSIを使った逆張り・押し目買いで避けたい落とし穴
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
RSIとは?株価の「買われすぎ・売られすぎ」を見る指標
RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」と呼ばれます。一定期間の株価の上げ幅と下げ幅をもとに、相場の勢いが上向きなのか、下向きなのかを0〜100%の範囲で表すテクニカル指標です。
一般的には、RSIが70%以上になると「買われすぎ」、30%以下になると「売られすぎ」と見られることがあります。さらに、20%以下はより強い売られすぎ水準、80%以上はより強い買われすぎ水準として使われる場合もあります。
RSIの基本的な計算イメージ
RSIは、一定期間における上昇幅の合計を、上昇幅と下落幅の合計で割って算出します。難しく見えますが、考え方はシンプルです。
- 上昇した日が多く、上げ幅も大きいほどRSIは高くなる
- 下落した日が多く、下げ幅も大きいほどRSIは低くなる
- 50%付近は、上昇と下落の力が比較的拮抗している状態と見られる
株式チャートでは、14日RSIがよく使われます。ただし、証券会社やチャートツールによって初期設定が9日、14日など異なる場合があります。RSI銘柄を比較するときは、同じ期間設定で比べることが大切です。
RSI30以下の銘柄は本当に「買い」なのか
RSI30以下の銘柄は、短期的に売りが続いた状態を示していることがあります。そのため、反発を狙う逆張り投資の候補として見られることがあります。
しかし、RSI30以下だからといって、自動的に買い時とは限りません。業績悪化、決算失望、下方修正、減配、業界全体の逆風など、明確な理由があって売られている場合もあります。その場合、RSIが低くても株価がさらに下がることがあります。
RSI20以下は「強い売られすぎ」だが、危険信号でもある
RSI20以下の銘柄は、かなり強く売られている状態と見られることがあります。短期反発を狙う投資家にとっては目立ちやすい水準です。
一方で、RSI20以下まで下がる銘柄は、投資家心理が大きく悪化しているケースも少なくありません。悪材料が出た直後や、業績への不安が強まっている場面では、RSIが低いまま株価が下落し続けることもあります。
そのため、RSI20以下の銘柄を見るときは、「安くなったから買う」ではなく、「なぜここまで売られているのか」を先に確認する必要があります。
RSIが低い銘柄で確認したい3つのポイント
- 下落理由:一時的な需給悪化なのか、業績や財務の問題なのか
- 出来高:売りが出尽くしつつあるのか、まだ売りが増えているのか
- トレンド:長期下落の途中なのか、上昇トレンド中の押し目なのか
RSIは便利な指標ですが、株価の理由までは教えてくれません。ニュース、決算、業績予想、配当方針、信用残、出来高なども合わせて確認することで、判断の精度を高めやすくなります。
実は、低RSI銘柄には「反発しやすい形」と「まだ下がりやすい形」があります。次のページでは、その見分け方を具体的に解説します。





