HAMR関連銘柄とは?2026年に注目されるHDD大容量化テーマをわかりやすく解説

HAMR関連銘柄一覧|日本株・米国株の主な確認候補

ここでは、HAMRとの関係が比較的わかりやすい企業を、役割別に整理します。なお、以下は投資推奨ではありません。株価の上昇を保証するものではなく、実際に投資を検討する際は、最新の決算、受注動向、事業比率、株価水準を必ず確認してください。

米国株:シーゲイト・テクノロジー(STX)

HAMR銘柄の中で、最も直接的に名前が挙がりやすいのがシーゲイトです。同社はHAMRベースのMozaic 3+技術を使い、30TB超の大容量HDDを展開しています。HDD完成品メーカーであるため、HAMRの量産拡大が事業に直結しやすい一方、HDD市況、データセンター投資、為替、競合動向の影響も受けます。

米国株:ウエスタンデジタル(WDC)

ウエスタンデジタルも大手HDDメーカーです。同社はePMRなど既存技術を伸ばしつつ、HAMRについても開発・顧客評価を進める方針を示しています。シーゲイトほどHAMRの先行イメージが強いわけではありませんが、HDD大容量化の流れを考えるうえでは外せない企業です。

日本株:TDK(6762)

TDKはHDD用磁気ヘッドの分野で重要な企業です。HAMRでは、レーザーや光学部品を含む高度なヘッド技術が必要になります。TDKグループのSAE MagneticsはHDD用磁気記録ヘッドに関わる企業であり、HDDの高密度化テーマと関係が深いといえます。

日本株:レゾナック・ホールディングス(4004)

レゾナックはハードディスクメディアを手がける企業です。過去には、旧昭和電工時代にHAMR対応HDメディアの開発に関する発表がありました。また、2026年にはハードディスクメディアの生産能力拡大も発表されています。HAMRは記録メディアの材料・製造技術が重要になるため、関連銘柄として確認されやすい企業です。

日本株:HOYA(7741)

HOYAはHDD用ガラス基板で注目される企業です。HAMRでは高温プロセスや熱に強い基板が重要になるため、ガラス基板は関連テーマとして見られています。ただし、HOYA全体ではライフケア、半導体関連、情報通信関連など複数の事業を展開しているため、HAMRだけで企業価値を判断するのは適切ではありません。

日本株:JX金属(5016)

JX金属は、HDDメディア向けの磁性材料用スパッタリングターゲットを手がけています。スパッタリングターゲットとは、薄膜を作るための材料です。HAMRへの移行では新材料の採用が進むため、同社は2026年にHDDメディア向け磁気デバイス用スパッタリングターゲットの生産能力拡大を発表しています。

日本株:日本発条(5991)

日本発条は、HDD用サスペンションを手がけています。サスペンションとは、HDDの磁気ヘッドを支え、ディスク上の正確な位置に保つための重要部品です。大容量HDDでは1台あたり複数のディスクやヘッドが使われるため、HDD関連部品として確認されることがあります。

日本株:日本タングステン(6998)

日本タングステンは、HDD用磁気ヘッド基板に関わる企業として名前が挙がることがあります。磁気ヘッドはHDDの読み書きに関わる根幹部品であり、HAMRのような次世代技術でも高精度な材料・加工技術が求められます。ただし、HAMR専業企業ではないため、決算資料でHDD関連の売上や需要コメントを確認することが大切です。

日本株:アルバック(6728)など製造装置関連

HAMRでは、ディスク表面に薄膜を形成するスパッタリング工程が重要になります。そのため、スパッタリング装置や真空装置を手がける企業も周辺テーマとして見られることがあります。ただし、スパッタリング装置は半導体、電子部品、ディスプレイ、電池など用途が広いため、HAMRとの直接的な売上比率は個別確認が必要です。

HAMR関連銘柄を役割別に整理

分類主な銘柄例見るべきポイント
HDD完成品シーゲイト、ウエスタンデジタルHAMR製品の出荷、クラウド向け需要、HDD価格
磁気ヘッドTDK、日本タングステン高密度HDD向け部品の需要、技術採用状況
記録メディアレゾナックHDメディアの生産能力、顧客動向、HAMR対応
基板・材料HOYA、JX金属ガラス基板、スパッタリングターゲット、新材料需要
機構部品・装置日本発条、アルバックなど大容量HDD向け部品、製造工程への関与度

表を見ると、HAMR銘柄といっても企業ごとの立ち位置は大きく違います。完成品メーカーはテーマとの距離が近い一方、部材企業は利益率や供給シェアが注目されやすい傾向があります。