販売所・取引所の違いと手数料の確認方法

暗号資産取引所を比較するときは、「取引手数料が無料」という表示だけで判断しないことが重要です。売買方法、スプレッド、日本円の入出金、暗号資産の送金など、複数の費用を合計して考えます。

販売所は操作が簡単だがスプレッドがある

販売所では、利用者がコインチェックから暗号資産を購入し、売却する場合もコインチェックが相手方となります。購入金額を日本円で入力するだけで注文できるため、初めてでも流れを理解しやすい方法です。

コインチェックの販売所では取引手数料が無料とされていますが、購入価格と売却価格の間にはスプレッドと呼ばれる差があります。公式の手数料ページでは、通常の手数料相当額はカバー先または同社取引所の価格に対して0.1~5.0%とされ、一部銘柄は2.0~6.5%の範囲です。市場の急変時や流動性によっては、この範囲を超える価格が提示される場合もあります。

たとえば、同じ時刻に購入画面と売却画面を確認すると、売却価格のほうが低く表示されるのが一般的です。この差が実質的な取引コストになるため、注文前に必ず両方の価格を確認しましょう。

取引所は利用者同士の注文を板で売買する

取引所では、買いたい人と売りたい人の注文が並ぶ「板」を見ながら取引します。希望価格を指定する指値注文や、現在の注文に対して売買する方法があります。

販売所より有利な価格で売買できる可能性がある一方、注文が成立しないことや、操作を誤る可能性があります。また、銘柄によってMaker手数料・Taker手数料が異なるため、ビットコインの条件だけを見て、すべての暗号資産が同じ手数料だと思わないよう注意してください。

コインチェックの取引所はスマートフォンアプリからは利用できず、ブラウザ版から操作します。パソコンのGoogle Chrome最新版が推奨環境とされており、スマートフォンのブラウザでは表示や機能に制限が生じる場合があります。

コインチェックの主な手数料

項目主な費用確認したい点
銀行振込による日本円入金コインチェック側は無料利用する銀行の振込手数料は自己負担
コンビニ入金3万円未満770円、3万円以上30万円以下1,018円入金額から手数料が差し引かれる
クイック入金金額に応じて770円から高額入金では計算式が異なる
日本円の出金407円少額を何度も出金すると負担が増える
販売所での売買取引手数料無料、スプレッドあり購入価格と売却価格の差を確認する
暗号資産の送金銘柄・ネットワークによって異なる送金直前の公式手数料を確認する

コンビニ入金やクイック入金を利用した場合、入金額に相当する資産について、反映後7日間は暗号資産の送金や日本円の出金などに制限がかかります。すぐに外部ウォレットへ送る予定がある場合は、入金方法の条件も確認しましょう。

暗号資産取引所を比較する7つのポイント

コインチェックとほかの国内取引所を比較する場合は、次の項目を同じ条件で確認すると違いが見えやすくなります。

  • 金融庁・財務局への登録:登録番号と運営会社を確認する
  • 売買形式:販売所だけでなく取引所を利用できるか
  • アプリの機能:取引所の板取引までアプリで行えるか
  • 総合的なコスト:スプレッド、取引手数料、入出金、送金を比較する
  • 取扱銘柄:購入したい暗号資産が販売所・取引所のどちらにあるか
  • 最低取引金額:希望する少額から購入できるか
  • セキュリティ機能:2段階認証、パスキー、出金時の認証方法を確認する

少額を一度だけ購入する場合と、毎月購入して将来外部ウォレットへ送る場合では、重視する手数料が異なります。「どの取引所が常に一番安い」とは限らないため、自分が予定している使い方で比較することが大切です。

500円の少額購入とビットコイン積立の違い

コインチェックでは販売所で500円から暗号資産を購入できますが、「Coincheckつみたて」の最低設定額は別に定められています。通常購入と自動積立を混同しないようにしましょう。

500円から始める少額投資

500円程度の少額購入は、アプリの操作や価格変動の見え方を確認したい場合に利用できます。損失額を限定しやすい一方、購入額に対するスプレッドや出金手数料の割合が大きくなりやすい点には注意が必要です。

たとえば、500円分を購入した直後に売却して日本円を出金すると、スプレッドに加えて出金手数料が発生します。少額購入は「すぐに利益を得る方法」ではなく、無理のない範囲で取引の仕組みを確認する選択肢と考えるとよいでしょう。

Coincheckつみたては月1万円から

Coincheckつみたてでは、各通貨につき月1万円相当から設定し、以降は1,000円単位で金額を指定できます。買付方法は、月に一度購入する「月イチつみたて」と、毎日分散して購入する「毎日つみたて」から選択できます。

毎日つみたては月額を日ごとに分けて買い付けるため、月1万円の設定なら1日あたりの購入額はおおむね300円程度になります。ただし、最低設定額そのものが1日300円なのではなく、月額では1万円からである点に注意してください。

積立なら価格下落を防げるわけではない

一定額を定期的に購入すると、価格が高いときは購入数量が少なく、安いときは多くなります。この方法は購入時期を分散できますが、損失を防いだり、利益を保証したりするものではありません。

暗号資産の価格が長期的に下落すれば、積立を続けても評価損が生じます。また、生活費や近い将来に使う資金を積立に回すと、価格が下がった時期に売却せざるを得なくなる可能性があります。余裕資金の範囲で金額を決めることが重要です。

ビットコインを今から買うのは遅いのか

将来の価格を正確に予測することはできないため、「今なら必ず間に合う」「すでに遅い」と断定することはできません。過去に大きく上昇した資産でも、その後に急落する可能性があります。

購入を検討するときは、過去の価格上昇だけでなく、次の点を確認しましょう。

  • 価格が半分近く下落しても生活に影響しない金額か
  • 短期的な値上がりだけを期待していないか
  • 一括購入と複数回購入のどちらが自分に合うか
  • 購入後にどの程度の期間保有する予定か
  • 売却する条件を事前に決めているか

暗号資産では、事業者の安全対策だけでなく、利用者自身のパスワード管理や詐欺対策も資産を守る重要な要素です。次のページでは具体的な危険性と対策を解説します。