毎月少額から将来のお金を準備しながら、生命保険料控除も利用できる商品として注目されている、明治安田生命の「じぶんの積立」。ただし、「支払った保険料がそのまま税金から戻る」「絶対に元本割れしない」「NISAよりお得」と理解するのは正確ではありません。本記事では、2026年8月時点の商品内容と税制をもとに、受取額、節税効果、年末調整の方法、注意点をわかりやすく整理します。

この記事でわかること

  • 明治安田生命「じぶんの積立」の仕組みと2026年の受取率
  • 生命保険料控除で実際にいくら税負担が軽くなるのか
  • 年末調整の記入方法と23歳未満の扶養親族がいる場合の特例
  • NISAや定期預金との違い、向いている人と注意点
  • 健康告知、申込方法、保険営業への対応方法

明治安田生命「じぶんの積立」はどのような保険?

「じぶんの積立」は、毎月一定額を積み立てながら、10年後の満期保険金を準備する円建ての積立保険です。投資信託のように市場価格が毎日変動する商品ではなく、契約時に定められた返戻率・受取率に基づいて受取額が決まります。

2026年8月時点の主な商品内容

項目内容
月掛保険料5,000円・10,000円・15,000円・20,000円
保険料払込期間5年間
保険期間10年間
10年満期の受取率110.0%
健康状態の告知医師の診査・健康状態の告知は不要
生命保険料控除一般生命保険料控除の対象

たとえば毎月5,000円を5年間支払うと、払込保険料の合計は30万円です。2026年8月1日契約日分から適用される保険料率では、10年満期時の満期保険金は33万円となり、受取率は110.0%です。

毎月1万円なら払込総額60万円に対して満期保険金66万円、毎月2万円なら払込総額120万円に対して満期保険金132万円となります。満期保険金額と受取率は、年齢や性別にかかわらず同じです。

注意したいのは、110%が「年利10%」を意味するわけではない点です。保険料を5年間支払い、契約から10年後に払込総額の110%を受け取る仕組みであり、毎年10%ずつ増える商品ではありません。

「元本保証」「絶対に元本割れしない」と考えてよい?

明治安田生命の公式な商品説明では、契約期間を通じて解約時の返戻率が100%以上になるよう設計されています。2026年8月時点の例では、3年・5年経過時が100.0%、7年経過時が105.4%、10年満期時が110.0%です。

そのため、通常の契約条件に従って保険料を払い込んでいる場合は、解約返戻金または満期保険金が、その時点までの払込保険料累計を下回らない設計です。

ただし、銀行預金と同じ意味での「元本保証」と表現するのは適切ではありません。生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構による保護の対象にはなりますが、払込保険料や保険金の全額が必ず守られる制度ではありません。原則として補償対象契約の責任準備金等の90%までが補償される仕組みであり、契約条件が変更される可能性もあります。

また、10年間の物価上昇によって、満期金の実質的な購買力が低下する「インフレリスク」もあります。「契約上の返戻率が100%以上に設定されている円建て保険」と理解するのが正確です。

では、毎月5,000円を積み立てた場合、生命保険料控除によって税金はいくら軽くなるのでしょうか。計算方法と年末調整のポイントを次のページで確認します。